ようこそおかえり。京都高校30回生のホームページへ

当サイトウエブマスターのホームページ作りの原点、子供の遊びの情報サイト「ブゼンキッズ」。文部科学省の子どもセンタープロジェクト終了とともに閉鎖したがもう何年になるだろう。今でも「ブゼンキッズ」で検索する多くのサイトがヒットしてくる。今再び私達の孫と遊びたい場所や遊びの情報をあげてみます。


春の山菜取り

春は一年の中で最も山菜が豊富な季節だ。経験の豊かな大人の人と一緒に山に登ろう。


さてクイズです。
この植物はいったい何でしょう。(答は後の行でお話しすることにしよう)


竹の子(タケノコ)は春の山菜の横綱だね。
無理なくじょうずに掘るにも、とっても技術がいるんだよ。その方法をそっと教えちゃおう!

竹の子を掘るには、まず土の中の状態を良く知ることから始まる。
左の図のように、竹の子はほとんどの場合、土の中でねじれて生えているんだ。だから竹の子を真上から見て、土の中でどのように曲がっているのか推理しよう。
右の場合、図のように斜め右上からねじれていると思われるので、この方向から掘ることにする。(まず考えてから掘らないと、全部の方向を掘ってとても疲れたり、竹の子をくわで傷めたりするんだよ)
少し離れた(約30cm)ところから大まかに掘り、土をきれいに取り除きながら、竹の子の白い根っこが見えるまで少しずつ掘り進もう。
根っこが見えたら、それより少しだけ下の部分に思いっきり横からくわを打ちかけよう!
打ちかけたままくわ先を起こしたら、ボコッと音がするよ。
すると、ほらこの通り!きれいに竹の子が出てきた。くれぐれもケガの無いようにね。

竹の子の種類は色々あるよ。
4月中旬〜5月初めに取れるのは、最も太く大きくなる孟宗竹(もうそうちく)。
5月中旬から出てくるのは、孟宗竹より少し細めの真竹(まだけ)、
そしてもっと細い破竹(はちく)等があるよ。
真竹や破竹は、土の中から掘り起こさずに、竹の子が伸びた途中からポキンと折って収穫するんだ。

竹の子は、いろんな料理に大変身!
木の芽あえに天ぷら、でも一番おいしいのは煮付けだね。
竹の子はアクが多いから、米ぬかかお米のとぎ汁と赤とうがらしで煮て、しばらく置いてから料理しようね。


春の山菜の大関はわらびだね。良いわらびは「棒わらび」と呼ぶんだ。
エンピツぐらい太くて、しかもやわらかいのが不思議。わらびを取るなら、棒わらびを探そう!

棒わらびは、君たちの背丈より大きな草の中に生えている事が多いよ。
草をかき分けてのぞき込むと、大きなわらびが見つかるかもね。
でも葉っぱが開きすぎたわらびはおいしくないよ。
わらびは根元から取ると、料理したときに堅くておいしくないから、根本の方から、親指と人差し指で軽く引き上げながら折ると、柔らかいところでポキンと折れるんだ。これがわらび取りの極意だぜ!
ヤブの中にはトゲのある植物や滑りやすい所もあるから、必ず大人の人と一緒に行動しようね。

料理の前には、まず炭酸(タンサン)を上から降り、熱湯をかけ、しばらく放置してアク抜きをしよう。
わらびは煮付けとみそ汁が最高です!
でもあまり長時間煮すぎると柔らかくなりすぎるから注意しようね。


さて、このページの一番上のクイズの答:

写真にあった植物が、最後のおすすめ山菜だ。
答えは「たらの芽」でした。
年輩の方はこれを「だらんめ」と呼ぶ。たらの芽は数が少なくてとても貴重な山菜だから、みんな食べたことないかもね。

「たらの芽」は文字通り「たらの木の芽」だ。
芽は木の先っぽに出てくるから君たちでは届かないかもしれないね。
たらは日当たりの良い山の上や、南向きの斜面に生えているよ。
たらの木の見分け方は、幹にトゲがいっぱいあるよ。
でもよく同じ所に生えてるニセ物があるから注意しようね。
本物のトゲは幹の色と同じ灰色。
ニセ物のトゲは幹の色と違って黒っぽい。
収穫方法はカンタン。
木の芽だけをつみ取るだけ。

たらの芽を取りに行く山の上は、ながめが最高だ。
気分もリフレッシュするね。

たらの芽料理の決定版は天ぷらだ!
他の山菜と一緒に天ぷらにして春を味わおう。

山に入るには問題点もあるぞ!
山には持ち主の人がいるんだよ。特に竹の子などは栽培しているから、必ず持ち主の人に許可をもらってからにしよう。山にはいるときは、もちろん経験豊かな大人の人と一緒に入ろう。

服装には注意しよう!
山に入る時の服装は、長袖シャツに厚い綿ズボン(ジーンズ等)がおすすめ。必ず帽子もかぶって、すべりにくいクツをはこう。手ぶくろも忘れずにね。山にはトゲの多いつる草や、毛虫もいる。5月も半ばになるとヘビ(マムシ)も出てくるから、特に注意しなくちゃいけないぞ。

ヤマザクラの可憐(かれん)な花も見られるぜ

みじかな山菜のセリやツクシについては、こちらをみてね。


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