中国で5月1日に始まる上海万国博覧会の会場などで、精華女子高校吹奏楽部が演奏する。26日には部員の代表が堅調で海老井副知事に面会し、「言葉がわからなくても言葉を通じて国際交流を深めたいと意気込みを語った。2、3年生の部員90人が出席するのは「上海之春国際音楽祭」。万博開催を盛り上げようと、中国管楽協会などが2007年から毎年開催している。今年は中国、韓国、タイなどの18団体が出演する。精華女子高は全日本吹奏楽コンクールで6回金賞に輝く等全国トップクラスの実力を買われ、招待を受けた。日本から参加する3楽団のうち、2楽団は社会人で、学生は同高だけだという。部員達は28日に福岡空港を出発し、29日の音楽祭開会式でベートーベンの「交響曲9番」や中国の民謡など4曲を、他の17楽団と合奏する。万博が開催する5月1日と2日に単独の演奏があり、万博会場なのでストラビンスキーの「火の鳥」やプッチーニの「トウーランドット」を披露する。
3年の音楽部長、西田風花さん(17)は「女子校とは思えない勢いのある演奏が私達の持ち味。楽しんで演奏したい」。2年の音楽部長、江口里穂さん(16)は「精華の音楽で元気を伝えたい」と話している。
顧問の藤重佳久教諭(55)は「世界の注目を集める大国・中国で演奏することは、部員にとって貴重な財産になるはず」と期待している。
(読売新聞 2010年4月27日火曜日 朝刊) |